最近見た映画

最近アマプラで2014年頃の映画が充実していたので、ゴーン・ガールとバードマンを見た。ともに事前知識なし初見。ながら視聴のため見落とし等あり。

ゴーン・ガール

二週間くらい前に見たので記憶が薄れているが、サイコ・サスペンス的なもの。

妻が失踪しメディアは夫が犯人ではないかと疑うが・・・という話。

ストーリーは意表を突くような展開のように感じるが、見てると意外と驚きがない。

妻が血だらけで帰ってきて、シャワーで流して何事もなく日常に戻るってガバガバすぎません?

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

ヒーローもののような舞台裏もの。

自分は漫然と見てたので主人公に本当に超能力があると思っていたが、レビューを見るとそれは彼の空想で、現実と空想が切れ目なくつなぎ合わされているらしい。

カメラ長回しのように思えるが、注意すると人物がカメラ外にはける一瞬があり巧妙につなぎ合わされている。

主人公に超能力がある前提で、自分が考えていた感想は以下のようなものだ。

元スーパーヒーローの主人公は今は舞台の脚本家として身を立てることを夢見ている。

舞台の仕事は大変だ。ケガをした役者に訴えられ、人気俳優のわがままに振り回される。予算はカツカツで、公開しても批評家の筆次第で打ち切られてしまう。プライベートの問題も抱えながら、主人公は能力も使わず死に物狂いで奮闘する。

最終的に、半ば偶然のような形で舞台は成功する。しかし一つ、彼の確実な勝利がある。それは舞台を見ずに酷評を書くと言っていた批評家に足を運ばせたことだ。無様に見える主人公のあがきを積み重ね、そこに幸運をひとさじ加えて初めて成功に手が届く。超能力も使わずそこにたどり着いた主人公は、自分にとっても娘にとってもスーパーヒーロー以上に英雄的だった。

日本の漫画やマーベルの映画に慣れていると主人公に本当に超能力があってもおかしくなく感じるが、現実はそんなことはない。

バードマンは主人公にとっては能力ではなく過去の栄光の呪縛のようなもので、それに疑問を持ち自力で自他が認める地位を得ようともがく主人公はとても人間的だ。