モーターサイクル・ダイアリーズ

トレイン・スポッティングを見たいなーと思って、店中をしばらく探し回ったあげく、これを借りた。←聞けよ
内容も全然知らず、さして興味もなかったが、CMの音声をどこかで聞いたような気がするので手に取った。

見た直後の感想は、「やばい、明日になったらストーリー全部忘れてそう。」
なのでその後、一生懸命回想してみた。
そして感想は、はいそうですかって感じ。

クライマックスとか、監督の主張といった物は全然感じられない。
涙を流すシーンも一切なかった(気がする)。
空気のような映画だ。
映画としてはとてもドライだ。エレファントのイチョウの葉のようにカッサカサだ。
むしろ、こんな枯れた映画を作る監督に引いてしまう。
原作を読んでないので、どこまでが演出なんだか事実なんだかはわからない。

ストーリーは、
卒業を間近に控えた医学部生が、年上の友人とともに一台のバイクで南アメリカ大陸縦断する計画を立てる。
主人公は彼女に、帰ってくるから待っててね、水着買ってくるからね、と出発。
行程の30%くらいいったころ、バイクが鉄くずになる。
以降、モーターサイクルでてこねー。徒歩だ徒歩。
金もないのに千キロ近く徒歩で踏破する若者たち。
お前らは三蔵法師か。
途中、彼女にふられ、しばらく落ち込み、やがて立ち直る。
これを境に、主人公の雰囲気、2人の位置関係が微妙に変わる。
そこが印象的でもあるが、なんで?と違和感もある。
主人公は過酷な労働環境の鉱山へ行くことを強く主張する。(なんで?)
その後、都合よく知り合いの医者がいて、アルバイト。
その後、つてでハンセン病の治療村のようなところで、アルバイト。
その後、目的地であるエクアドルだったかエルサルバドルだったかに到着することもなく、二人は別れる。
二人はそれぞれの道を歩き始める。

退屈するわけではないし、よくできた映画だと思う。
でもあんまり興味ない。
1年たってまだストーリーを覚えていたら、いい映画だったと認めよう。