ウルフ・オブ・ウォールストリート

見てきた。
前回映画館で映画を見たのがアウトレイジビヨンド(かテルマエ・ロマエ)だった気がするから久しぶりだ。
これにした理由は、まあ、上映中でタイトルを見聞きしたのがこれかスノーピアサーくらいで、元気がほしかったのでコメディを。
18禁でした。やべー。映画館で18禁初体験だわ。おっさんだけど。
普通にカップルが来てましたが、上映後彼女のほうが「なんで笑ってるんだか、意味わかんない」みたいなちょいキレ気味で、まあ、そういう意見もあるかなぁとは思いますが、私は楽しめました。
乱痴気さわぎは「グレート・ギャッツビー」、車内フ○ラは「ガープの世界」を知ってると耐性がつくかもしれません。

今知ったけどディカプリオは「華麗なるギャッツビー」に主演してるのな。かぶりまくりじゃん。「アビエイター」とか「キャッチミーイフユーキャン」とか男のロマン的なのが好きなのかな。タイタニックのころは何が良いのかわからんかったけど最近の映画は結構嫌いじゃない。スコセッシ監督に磨かれたのかな。


(冒頭の軽いネタバレあり)


主人公のジョーダンはウォール街の歴史ある証券会社に就職。上司(つーか社長だったのか)ハンナにブローカーのイロハを仕込まれ、華々しい生活のスタートを切った直後、会社が倒産Σ( ゚Д゚)
マシュー・マコノヒー演じるハンナは昼食にマティーニとコカインをやり、朝食と昼食のあとにマスをかく男。最高にご機嫌なオジサンなのにもう出ません。悲しい。
ジョーダンは絶望しつつも、地方の小さな取引所に就職。ここで扱う株は額が小さくしかも値の上がる見込みのないクズ株ばかり。だが手数料は破格の50%!なんというか、完全にアウトなのですが、ジョーダンは持ち前の弁舌とリーダーシップで成功し独立します。

儲けに儲けまくった結果、ジョーダンの生活はドラッグとセックスまみれに。へろへろに酩酊した状態で自家用ヘリを操縦し庭に墜落。目を覚ますと妻とそのことで大ゲンカ。顔を洗い、妻と娘にあいさつし、出社して昼食からドラッグをやり、夕方にやり、夕食でやり、ナイトクラブで大騒ぎしてまたへろへろになって帰宅するという毎日。そう。毎日です。どうかしてます。

どうかしてるのですが、働いている社員たちは楽しそうで、入社希望者が後を絶ちません。会社はあれよあれよと拡大し、ウォール街に舞い戻り、新規株式公開にいどむ。妊婦用サンダルのパチモンを売るようなクソ会社なのだが、ジョーダンは全社員に熱い檄を飛ばします。「とにかく電話をかけまくれ!」と。新規株は大いに買われ莫大な利益をうみ、クソ会社は本当に大会社になってしまいました。なんてこった!

この映画は長いし、実にくだらないストーリーですが、観客を楽しませるネタがいくつも織り込まれています。ジョーダンに鼓舞される社員たちはまるで古代の軍団兵のようだし、海洋パニック要素もあります。クッソ豪華なクルーザーや大豪邸、FBI捜査官と張り合う姿はマフィア映画のよう、懐かしい音楽、札束の上でセックスとか、圧巻なのは強力なドラッグを大量摂取してしまい足腰がたたなくなったジョーダンが、FBIの手がせまる自宅に一刻も早く戻ろうと、車までの歩道をミミズのようにのたうち回る! 5分くらいジタバタしてます。くっだらねーけど名シーンです。
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内容については深く考えてはいけない。教訓的なものは映画の最初と最後だけ。あとはやりたいことだけをやりつくした男のバカ一代記。それだけに終盤やりたいことができなくなったジョーダンのみじめっぷりは哀愁にあふれています。ざまぁww
それでも主要登場人物がほとんど死なず、悲惨な目にあったりしないので見終わった後の感じは明るいです。
まあ、下品です。"fuckin'" 言いすぎだろ。リアムかよ。