COSMONAUT
自分は容量2GBのウォークマンに音楽を入れて通勤時などに聴いていて、1ヶ月くらいして飽きたら半分くらいを他の曲に、という感じでローテーションしている。
それで約半年ぶりにCOSMONAUTを聴きだしているのだが、やはり良い。
1年くらい前に一度記事を書いているのだけど、もう一度書きたくなるくらい。
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何でそう思ったかというと、“モーターサイクル”と言う曲、はじめ聞いたときは早口で何言っているかよくわからなくて、聞き流していた感じだった。
しばらく間をおいて、改めて聴いたら耳が慣れているというか、聴き覚えがあるというか、歌詞の内容がすーっと入ってきて、おや、これめちゃめちゃ切れ味いいなー、って思った。
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「あくせく働いて寝て終了 起きて飯食って寝て終了」
「診察保険繋いだライフ 稼いだマネーで買ったもの安心娯楽潰したタイム 色々と高くつくもんだ」
「一生終わることなんかない 今日は昨日の明日だったでしょう」
あー、うん。わかります。わかってます。。。
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「友達のバイクがぺっちゃんこ 泣きたい立場十人十色」
「買い手のいない激しい怒り 置き場などない哀しい悟り」
「誰が弁償してくれる 大小損害忍耐限界
それで何を弁償してもらう そこは曖昧なままにしたい」
そうだよね。ムカつくけども額は付けて欲しくない。
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「他人事だけど頑張れよ 手伝う気も方法もない
道徳と規則の中で へらへら頑張るしかないよ」
「わざわざ終わらせなくていい どうせ自動で最期は来るでしょう
その時を考えても意味が無い 借りてきた答えしか出てこない」
「四の五の言わず飯食えよ 人の振り見て人にはなれんよ
気にする程見られてもいないよ 生まれたらどうにか生き抜いて」
一見ぶっきらぼうに突き放したような言い方だけど、曲を通してひたすら“どうか生き抜いて”って言い続けているのがなにげにカッコイイと思いました。
“どうせ自動で最期は来るでしょう”という言い回し、聴いてドキッとした。自動って言うかなぁ・・・。
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「あぁ君には言ってない そう無視してくれていい
相槌さえ望まない そもそも大したこと言ってない」
おっとこの記事全否定。
「手貸したら握るかい どっちでもいいけどさ」
はいはい、ツンデレ、ツンデレ。
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この曲が両A面シングルで出たときの相方は「宇宙飛行士への手紙」。
「できるだけ離れないで いたいと願うのは
出会う前の君に僕は 絶対出会えないから」
「死ぬまでなんて嘘みたいな ことを本気で思うのは
生きている君に僕は こうして出会えたんだから」
なんて素直、どストレートな曲なのだろう。
詞の内容としては、HAPPYとモーターサイクルが前に進もう、と励ます曲。
またR.I.Pと宇宙飛行士への手紙は、共にいなかった過去、そして共にいれなくなるであろう未来と対比させることで今、共にいることのかけがえなさを歌っている。
自分はそれほど熱心なBUMPファンではないけれど、おそらく後者のほうが彼らが年齢を経てたどりついた新展開なんだろうかなぁ、と思った。
遅えよ俺。