渇き。

2時間くらい時間をつぶす必要があって、マンガ喫茶に入った。
とくに読みたいマンガもなかったので、たまたま配信されていた「渇き。」を見ることに。
この時点で予備知識一切なし。CMも見たことないし映画の存在自体しらなかった。
以下、多少のネタバレを含みます。

とにかく血が流れた。
役所さんはじめ、いじめられっ子や不良グループリーダー、いかれた殺し屋まで、ドクドクと流血。
内臓を靴で踏みつけられるとか、発狂するくらい痛そうだ。

元刑事の藤島は、元妻から娘の行方不明を知らされ、独自の捜索を始める。
関係者に聞き込みをするにつれ、麻薬密売の被害者という当初の予想とは違う、娘の本当の姿に迫っていく。
しかしそれは売春組織をめぐるヤクザや警察の思惑とも複雑に絡んでおり、直情的に行動する藤島はどんどん事件に巻き込まれてゆく。

男たちは自分の欲求のまま動き、女たちは非難する。
子供たちは大人はわかってくれないと叫び、大人たちはわからないわかりたくもないと突き放す。
個人の中でうずまく感情が、ぶつかり合い、鮮やかに噴出する。
登場人物の中で一番理性的なのは妻夫木聡だが、彼が車にひかれるのはなんかスカッとするよね!
漫☆画太郎ノーカントリーを連想した。