こんな夢を見た

帰省で実家に帰っていた。
連休も最終日、明日から仕事が始まる。
私はぎりぎりまで実家でごろごろしている。
今は夕方5時。
乗る飛行機は9時発の最終便で、空港は遠いが7時に家を出てバスに乗れば十分まに合う。
「何もしなかったなぁ」とつぶやきつつも、みかんを食べながらテレビを見ている。
テレビでは天気予報をやっている。
札幌は雪。
ピークは過ぎたものの相変わらず休みなく雪は降り続ける。
「大雪のため道央自動車道恵庭−千歳間が通行止めになっています。JRも信号トラブルがあり確認のため今日昼から運行を停止しています。」
レポーターが駅で足止めを食らった旅行客の男性にインタビューする映像が流れる。
「困りましたよ。明日から仕事なんですけど、どうしようもないですよね」
全くだ。高速が使えないのならバスでは間に合わない。
かといってJRもだめなら、今日中に戻るのは絶望的だ。
しばし脱力した後、走っていくことに決めた。
靴を履いた両足と、手袋をつけた両手を地に着け、雪の中を4つ足で駆けた。
空港までは60キロ。
おそらく飛行機には間に合わないだろう。
しかし明日のなるべく早い便に乗るため急がなければならない。
着いたら空港は閉まっているだろう。
それならば忍び込めばいい。
売店の売り物を失敬して空腹を満たすことができるだろう。
建物の中ならば、仮眠をとっても凍死することはないだろう。
世界は濃い赤紫に染まり、電灯の下だけが卵色に照らされている。
息をついて後ろを見ると、雪に点々と2列の足跡が連なっている。
乱れる自分の息づかいは、まるで犬のような・・・。

そんな、どこだか微妙に価値観がずれている夢。
空港の部分は、最近「ターミナル」を見たことに影響されてると思われ。
犬の部分は、、、干支だから