名古屋に行こう
名古屋・岐阜に旅行に行ってきたんだ。
理由は単に、気晴らし。
10年以上前に深夜バスで名古屋に行って、愛・地球博を見てきて以来だ。あの時は会場だけ見てすぐ帰ったので、本格的な観光は初めてだ。
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1月2日、北海道は新千歳空港を出発。ジェットスターの飛行機に乗り、中部国際空港(セントレア)へ。2時間もかからない。
名古屋で1泊し、1日目と2日目で名古屋を観光。1日目の晩御飯は名古屋駅内のあんかけスパゲティ屋さんでミラカンなるメニューを食した。なんとなく自炊のパスタを思い出させる懐かしい味であった。
名古屋駅からホテルのある錦まで歩く。駅前通りと思って舐めていたが、遠かった。しかもビジネス街なので年始は人通りも少なく、寂しい。
やや、あれに見えるはテレビ塔。札幌住みにとっては親近感を覚える光景だ。
ちなみに、往復の航空券と名古屋2泊を合わせてなんと2万5千円。安い!年末年始の時期、東京行きだったら片道の飛行機にも足りないよ。。
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1月3日。ホテルの朝食を食べて、観光に繰り出す。年始にやっている観光名所なんて限られているのよね。
テレビ塔の近くには、名古屋の観光パンフレットなどでよく目にするオアシス21という施設がある。宇宙船のような外観だが、階段で登ると屋上に浅く水が張っていて、波立つ水に反射して光がゆらゆらして不思議な感じ。
そして、この屋根の下にはなぜかスケートリンクがあり、子供たちが滑ったりコケたりしていた。北海道は雪が多いので無理だけど、こういう不思議なスポットはあると楽しいな。
年始でも空いている観光スポットの一つ、名古屋城。
名古屋城は第2次大戦で焼失し、戦後再建されたものなんだ。奥に見える天守閣は見てわかるように補強工事中で入れなかったぞ。本丸御殿というのが公開されていたけど、結構長い行列ができていたのでパスして、全体をぐるっと歩いてきた。
地下鉄に乗って、熱田神宮へ。参拝客がものすごい多かった。なけなしの50円を放り投げ、「良い年でありますように」と、具体性のないお祈りをする。おみくじ引きたかったけど、人多すぎてパスだな。
お昼ご飯に、神宮内の宮きしめんをいただく。うまい。寒い中30分くらい行列に並んで、やっと席について温かいものをいただけるんだから、そりゃうまいに決まってる。
地下鉄に乗って、大須へ。「だいす」じゃなくて「おおす」ね。大きな商店街がある。札幌住みとしては狸小路も負けてないぞ!と言いたいところだけど、大いににぎわっていた。トルコとかネパールとかの人と店が多かったのが印象的だった。ケバブ屋とか、トルコの食品を扱う店があったりとか、国際色豊かだった。
大須商店街の先には大須観音。こちらも長い行列ができていたので参拝はしなかったが、代わりにおみくじを引いた。六角形の箱をがらがらやって、棒とおみくじを好感してもらう。結果は大吉!
あとで調べたんだけど、この大須観音のおみくじは容赦なく凶とかを出してくるので有名みたい。なので大吉は素直にうれしい!どうして写真撮っておかなかったんだろう…。
晩御飯は、大須にある味仙という中華料理屋で台湾ラーメンを!と思っていたんだけど、年始は休みでした。あてが外れてふらふらとホテルまでさまよい歩くワシ。寒いよぅ。
一旦ホテルに戻って一息つき、近くの鳥貴族で晩御飯を食べました。人生初トリキ。注文はタブレットから。メガハイボールが安くてうまい!焼き鳥がデカい!鳥雑炊うまい!そしてお値段はどれも298円とお手ごろ。日高屋と鳥貴族は北海道にないので、ぜひ進出してほしいなぁ。でも北海道の焼き鳥チェーン串鳥も頑張ってるよ!
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1月4日。朝食を食べ終えホテルをチェックアウトしたら、名古屋を離れて、電車で岐阜へ。今後のため、荷物は駅のロッカーへIN。
岐阜駅の目の前には黄金のノッブ像がある。
織田信長と言えば尾張名古屋のイメージだけど、稲葉山城の戦い以降は、稲葉山城を岐阜城と改名して居城とし、尾張(愛知)美濃(岐阜)の大名となるんだ。
ということで、岐阜駅からバスで15分ほどの岐阜公園に移動し、そこからロープウェーで金華山を登る。
ロープウェーを降りて少し歩くと岐阜城にたどり着く。
天守閣の中は資料館になっていて上まで登れる。岐阜の町が一望できる。
信さんちーっす!
甲冑や火縄銃、刀剣や手紙などが展示されていて面白かった。信長ファンなら行くべし。
金華山にはいくつかの登山道があり、ロープウェーを使わずに登ったり下りたりできる。よし、帰りは登山道を歩こう。まあ下山だし、なんとかなるだろう。
選んだコースは2番目に簡単な百曲登山コース。
舐めてた。観光客の服装で来るところじゃなかった。いちおうところどころに登山道の看板はあるが、それ以外は勘で道らしきところをたどっていくしかない。前に人が見えるときはよいが、一人になると不安しかない。30センチくらいの高低差が至る所にあり、足の踏み場を間違えるとコケてケガする。つれぇ。登山なんて小学校の遠足以来なのに。泣き言を言いながら40分、無事ふもとにたどり着いた。
冬なのに暑い。俺だけ局所的に暑い。そしてお腹すいた。涼と甘を求めて、近くにあったコメダ珈琲店に入る。コメダ初体験。ミニシロノワールが食べたかったけど、売り切れだったので小倉トーストをいただく。うん、うまい。生き返るわ。
バスで岐阜駅に戻り、JRで中部国際空港へ。最後の心残りであった味仙が空港内にあるというので行ってみた。台湾ラーメン756円。少し小さめのどんぶりに赤いスープが入っている。辛い。旨辛とかそんなものではない。劇物としての辛さ。自然と汗と涙と鼻水が出てくる。食べた後の爽快感があるから辛い物はやめられない。
帰りもジェットスターの飛行機に乗って北海道へ。空港の窓から見える夕焼けた空は写真よりもずっときれいだった。
そんなこんなで、ずいぶん歩き回った名古屋・岐阜旅行だったけど、いろいろ名所も巡れたし、名古屋めしもいくつか食べれたし、自由な気持ちを感じられてよかった。
札幌と名古屋って、テレビ塔以外にも似ている点は探せばあると思う。飛行機で安く結ばれているのだから、気軽に行き来して交流が深まるとよいな。名古屋めしみたいな地元発のムーブメント、札幌でも巻き起こってほしい。
おみくじの通り、今年が良い年でありますように。