戦利品

ゲーム・オブ・スローンズのシーズン7、4話「戦利品」を見た。

これはやべえ。大河ドラマを一週分発注したらゴジラ映画一本作ってきたわ。どうしよう。

ネットの評判を見るとシーズン7はいまいちのようだが、今のところそれなりに面白い。

各陣営それぞれ先の見通しがたってきて、強い陣営にキャラクターが集結している。

息子を王位につけて太后の地位でブイブイいわそうと思ったらどいつもこいつも頼りにならねぇ!私が行くわと玉座に座るサーセイ・ラニスター。もうロクな人材はいないけど、悪辣な手口で今日も借りを返していくぜ。

南の戦争も敵討ちも北の王も結構だけど、なんか北から来てるんですけど~と一人ゾンビ映画をやっているジョン・スノウ。なんか出生の秘密が明かされたような気もするけど相変わらず何も知らないのは彼本人。

側近があれこれ考えてくれるのにすぐ腹を立てて二言目には私が行くわとモンスター映画をやりにいく風の谷のデナーリス。なにがヤバいって、製作費がヤバい。

エピソード7-4、序盤は緩やかな人間ドラマのよう。少しずつ再会するスタークの子供たち。ちょっと見ない間にみんな見違えるようにジョブチェンジしちゃって。暗殺者に遠視能力者?わかります彼らの年頃は我々もそうでした。サンサもブランも生きていてよかった。ただしシオンお前は許さない!アリアとは会わせないのが賢明だろう。そしてリトルフィンガー!なんだその顔は!お前は早く出て行けよ!

ラニスターも久しぶりに借りを返せてよかったね、と思いきや、遠くで地鳴りが。陣営も絞られてしまって、消去法でもうヤツらしかいない。え?近くね?タイレルの城は南西だったはず。そういえばドラゴンストーンと王都は意外と近い。奪った食料を王都に運び込む直前の位置だったんだろう。いいタイミングで抑えたな。

そして、来ましたよドラゴン戦。こちらは槍兵と弓兵しかいないのに、向こうは爆撃機を持ってるんだもん、ずりーよ。一応無駄な殺しはしないで、補給線を上手く断った。圧倒的な敗戦、しかし誇りは高いジェイミー、ランスを構えて突進するが!

なんだよこれ、最高かよ。

子供のころゴジラ映画を見たとき以来のワクワク感だ。

GoTのキャラのなかではジェイミーをかなり気に入ってるんだ。本当はすごい有能なのに、サーセイのためとあれば全て投げうってしまう。一国の防衛大臣だからね。いくら剣の腕があっても発揮する機会が得られない。ときに冷徹だが、良識的な心をもっていることは接した人間にはわかる。だからこそ玉座に座るのはジェイミーではなくサーセイという、皮肉な話。時代に翻弄され続ける彼に安らぐ日は来るのだろうか。