FreeCivにはまる

暇だったので、LinuxにデフォルトでインストールされるFreeCivというゲームで遊んでた。
そしたら、はまった。
あれ、なんでこんな時間たってるの? 週末って二日間休みだったよね?

知らない人もいるかもしれないので説明すると、FreeCivは戦略シミュレーションゲームで、有名なシヴィライゼーションという商用ゲームのパクリで、無料で遊ぶことができる。
ゲームの流れは、
1.何もないマップ上に都市を作る。
2.都市で戦士や労働者といったユニットを作って、都市の周辺を開拓していく。
3.穀物庫や図書館を建てると都市の成長スピードが速まる。
4.しばらくすると他のプレイヤー(AIでもよい)のユニットが接触してくる。都市が無防備だとあっさり奪われるので戦士を置いておくこと。
5.科学を発展させることも重要。毎ターン科学ポイントをためることでより進んだユニット・建造物を作れたり、ピラミッドなどの「不思議」を建てられる。面白そうでしょ?
ゲームの終了条件はいくつかある。他国の都市・ユニットをすべて滅ぼせばもちろん勝ちだし、科学を発展させてアルファケンタウリという星まで宇宙船を届かせることでも勝ちとなる。あるいは2000年くらいでゲームは終わり、その時の得点で勝者が決まる。

このゲームは非常に自由度が高い。軍事ユニットを作りまくる、科学を発展させまくる、不思議を建てまくる、国を拡げまくる、好きなようにすれば良い。君主はあなただ。
ただし、ある程度やり方を知っておかないとすぐに敗北してしまう。たとえば安易に国を広げすぎて防御ユニットの生産を怠っていると、せっかく育てた都市があっさり敵の手に落ちてしまう。また、都市がある程度拡大すると市民が言うことを聞いてくれなくなる。不満を持つ市民が増えたら適度な娯楽を提供するか、あるいは寺院を建てて不満自体を解消する。さもなければ都市は混乱し、一切の生産をストップしてしまう。
陸地を都市で埋めおわったら、船ユニットを作って海に出るのもよいだろう。友好的な村を見つけるかもしれないし、まだ見ぬ他国に出会うかもしれない。実際ゲーム開始地点が小さな島だった場合は海洋国家にならざるを得ない。船は陸上ユニットよりも足が速いので移動にも便利。難破するけどね。
島も含めて陸地がある程度埋まってしまえば、外交を始める時だ。外交によって和平や同盟状態になると、世界地図の交換や技術の売買が行える。攻めるも守るも、相手のことを知るのがなにより大事。自分の国が強力であれば相手は熱狂したり崇拝したりしてくれたりもする。
平和が長く続き、科学も強力なものが手に入った。これ以上他国を出し抜くには侵略しかない。オレは民主主義をやめるぞ!ジョジョーッ!と、政体を共産主義に変える。民主主義の政体では市民が反対するので宣戦布告できないのだ。共産主義は民主主義と比べて科学の発展が遅くなるが(ゲーム中の話)、生産力は高まる。軍事ユニット作りまくりの侵略しまくりである。
こうして国の運営に頭を悩ませていると、社会のいろいろな要素の意味や重要さがわかってくる。たとえば交通。基本的に陸上ユニットは移動ポイントが1なので毎ターン1マスしか移動できない。しかし道路を作ることで数マス進めるようになる。これを鉄道にアップグレードすれば、線路の延びる限りどこでも1ターンで行けるようになる。これ強力。国を効率よく運営するには、ユニットを必要な場所に迅速に移動させることが重要。一つの都市はどんなに頑張っても1ターンで1ユニットしか作れないが、10の都市で作ったユニットを1ターンで1か所に集められれば、それは防御でも攻撃でも大きな力となる。交通インフラの整備は国の生命線と言ってもいい、というのはローマ人読みすぎ。いや、でもローマ人の物語読みながらFreeCivやってると面白いよ。勉強になるし。

自分はまだ初心者レベルで勝てるようになったくらいだけど、AIのレベルは変えられるので上級者でも楽しめます。時は金なりという言葉をどこかに捨ててしまった人はぜひプレイしてみてください。