量子力学の解釈問題

半分あたりでついていけなくなった。
おぼろげにでも要点がわかったと思えたのは、訳者あとがき読んだ後だったというのは秘密。

モノシリック共振器のなかでぐるぐる光を回し、周回してきた光の干渉の効果で反射がなくなる、というのはすげーと思った。
ただそこからどうして多世界を持ち出さなければならないのかというのが、いくら考えてもわからない。

そもそも多世界とはなんぞや?

※以下は、一般向け読み物1冊読んだだけの素人の私が語ることなので信用してはいけない。
多世界の考え方は、SFで出てくる並行宇宙のイメージではなく、量子力学的な現象(極論、私たちの身の回りありとあらゆるところ)を観測するとき、波動関数うにゃうにゃが収束するのだが、それと同時に取りうる状態の数だけ世界が分岐している、というものである。
例えば電子のスピンを観測したら、上向きだったとする。その場合、それを確率の問題と考えるのではなく、「上向きを観測した世界」と「下向きを観測した世界」に分岐し、たまたま私たちは前者に属していた、と考える。
後者は起こらなかった世界ではなく、前者と同じくらいに現実に起こった世界と考えるのだ。
ただし、分岐した世界はあっという間に没交渉になってしまうらしいので、もう一つの世界を調べることは難しげ。