米海軍、スパイ衛星撃墜成功

ネタ元 IBTimes
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/080221/16842.html

先月20日、太平洋上の軍艦からミサイルを発射し、上空240kmの米スパイ衛星を撃墜した、とペンタゴンが発表した。

せっかくだから全文引用する。

『米海軍巡洋艇レイク・リーからSM-3ミサイルが発射され、約3分後、時速約3万キロメートルで軌道を回っていたスクールバス大の同衛星に命中、撃墜が成功した。』
 なぜスクールバスに例えるんだ?
 あんまりイメージ湧かないんだが。

『同衛星には有毒性の燃料タンクが搭載されており、無傷で地表に落ちた場合、人体へ健康被害を及ぼす恐れがあった。政府ははじめ、有毒性燃料が入ったタンクを破壊したという確認は取れておらず「24時間以内に確認を終える」と述べていたが、後に同タンクは破壊されたと発表した。』
 スクールバス大の衛星が無傷で地表に落ちてきたら、健康被害どころじゃねーと思う。

『衛星の破片について、同省の発表によると、同衛星は撃墜時、比較的低い軌道を取っていたため、破片が地球大気にすぐ再進入し、「ほぼすべての破片が(地球大気中で)燃え尽き、残りの破片は40日以内に再び進入する」という。』
 ほぼって・・・。スパイ衛星でしょ?そんな呑気に構えてていいの?

『今回の衛星撃墜に用いられたミサイルの価格は約1千万ドル(約10億8千万円)で、政府は今回のプロジェクトの総費用は少なくとも3千万ドル(約32億円)と見積もっている。』
 スパイ衛星の価格は含まれてないんだろうな。高い花火だ。

ああペンタゴン。大納言中納言ペンタゴン

別の情報源にも当たってみよう。
http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=19227400
・レイクリーは午後10:30にハワイを出港した。
・大統領は2月前半にアナウンスしている。
・燃料が人工密集地に落ち、毒ガスを撒くのを避けるため、という政府の論拠について、中国やロシアに衛星の破片を拾われたくないだけでは?と疑問視する声もある。
・ミサイルはStandard Missile 3
・過去数年で、このような対ミサイル実験の結果は10数回の的中と1回の失敗。
・衛星の燃料はヒドラジン。気体は皮膚や肺を害する。
 →ヒドラジンについて http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%B3
・破片が人に当たる可能性は?
 きわめて低い。地表の4分の3は水だし、人が住むのは数パーセントだ。毎年およそ100の宇宙ごみの再進入があるが、被害の報告は聞かない。

ああテトラゴン、ペンタゴン、ヘキサゴン、ヘプタゴン

うむ。このニュースサイトはなかなか詳しくて良いな。
NPRとはアメリカのNational Public Radioのことだそうだ。
それにしてもペンタゴン。そろそろ降りて来てくれペンタゴン