魍魎の匣

読了しました。
読んでも読んでもページが尽きないし、終わったかと思ったら終わってなかった。
あそこで犯人と思しきあの人がああなってしまい、思わず全身が麻痺してしまった。
伏線とミスディレクション雨あられ
詫び状は非常にうまくできていると思う。
ラストの部分はなぜだか既視感があるのだが、それが何だったのか思い出せない。
ラストの部分とは、あの親子が彼岸にわたってしまうところと、あの人があの人を咬むところ。
あ、そうだ。
小泉八雲の怪談で切り落とされた首が噛み付くっていうのがあった気がする。
・・・
調べてみると「策略」というのらしい。
これは北海道新聞の名作小説コーナーで読んだ。
あのコーナー終わっちゃったんだよなぁ。。
漱石→鴎外→ハーン→泉鏡花ときてネタが尽きたのか。
少し近代にシフトすればもう少し続けられると思うんだけど。
太宰治は確かなかった。
切抜きだけはしてあるので、読むには困らないが、
読まないんだなこれが。
小泉八雲の作品を大量に読めたのはとても価値あることでした。
道新文芸の人、これからも頑張ってください。