スティーブとの思い出

スティーブ・ジョブズが亡くなった。
私は生前の彼と仕事で一緒になる機会がなかった。
私の勤めている銀行へ、ジョブズがランチを取りに来ることもなかった。(そもそも私は銀行に勤めていない)
昨年ジョブズが来日したとき、カバンの中の手裏剣を見とがめた空港の係員が、実は私だ、なんてこともない。

直接彼と関わることのなかった私だが、彼のいたアップルがこの十年で生み出してきた製品にはとても感銘を受けている。
斬新な色と形で電器店のPCコーナーに彩りをそえた iMac
(そのころ私はIBMのAptivaを購入し、長く使い続けた。)
小ささと大容量を共存させ、音楽を持ち歩くというスタイルをさらに身近にした iPod
(私は3年前に買ったSonyウォークマンを今も持ち歩いている。)
そして携帯電話と音楽とインターネットを統合した画期的なコンセプトで日本の携帯に大きな影響を与えた iPhone
(私はドコモユーザーだったが、ついこの間Android端末を手に入れた。便利である。)

以上のように、スティーブ・ジョブズと私との関係はおせじにも深いとは言えない。
私が日常の中で彼を思い出すのは、町を颯爽と歩くスタイリッシュ坊主頭を見たときである。
ありがとうジョブズ。あなたは世界の薄毛の男性に勇気をくれた。
(私は今のところ刈るつもりはないが、気持ちいいだろうなぁとは思う。)

Appleは10月4日、新しい iPhone 4S を発表した。
SoftBankだけではなく auでも発売されるようで、日本の携帯業界をどのように塗り替えていくのかに注目したい。
(それよりも、どちらかといえば私は「十二支ん」の展開がどうなっていくのか、ハンタはあと何週連載が続くのかという点が気になる。)


HUNTER×HUNTER 29 (ジャンプコミックス)