アンナ・オズ(1996)

という映画が深夜にやっていたので録画して観た。
アンナという女性はフランスで絵の仕事をしているのだが、眠ると変な夢を見る。
目を覚ませばパリで恋人と暮らし、眠ると水の都ベニスで謎の盗賊と同居。
ベニスのアンナはパリのアンナに悪意を持ち、夢と現実の境目は混乱し始める。

結末はよくわからない。
なぜだかとても楽しげなエンディングだった。
実はベニスが本物でパリが夢、的なオチかな?と思ったがちょっと違うかも。

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少し考察。
1.どちらのアンナが現実?
いったいこの問いに何の意味があるというのか。一方が寝ている間にもう一方が活動する。どちらが現実なんて証明できるか?
ベニスからパリに行った男や、精神科医の会話があるので「両方現実」と考えるのが妥当ではないか。

2.アンナは別人?
1のとおりなら、別人、そっくりさんということになる。ただし二人の意識は繋がっている。世界には3人の自分がいるというが、そんなところか。

3.ラストシーンはいつ?
一回しか見てないし、真剣さも足りなかったので、最後のシーンがよくわからない。
まず、あれはいつ?アンナとパリの恋人が出会った思い出かと思ったが、変な点がありましたね(笑)。
精神鑑定の場面でパイのことを口走ったり、アンナが追われる原因となった目撃とか、時間的な前後があった気がします。あと、刑事の持っていた写真には何が写っていたのでしょう。

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ネットで調べてみると、最後はベニスのアンナの勝利ということらしいけど。
ベニスのアンナの目覚めはちょっと異常な感じがした。
もし昏睡中のアンナが目を覚ませば、ベニスのアンナは再び眠るのだろうか。逆に昏睡が続く間はベニスのアンナは眠らない?もし眠ったとしても、ベニスのアンナが見る夢はベッドで昏睡するばかりでいやだなぁ。