読書感想文

まだ寝たくないので上に上げた本の感想を書いてみる。
まず以上3点を手に取るまでの経緯。

  1. 学校も終わって暇してた私は、面白そうなエミュのロムを探していて、「月姫」を見つけた。
  2. これはエロゲだったが、やってみるとのめりこんでしまった。
  3. この膨大なテキストを読了するまで幾日か経過する。
  4. 私のリンク回路により、同作者の「空の境界」に興味が飛び火する。
  5. 少し遠い図書館にあることを知り、読みたかった「赤目」と一緒に借りる。
  6. 読む。
  7. 「空」の書評で「京極夏彦の影響」というのを知り、近所の古本屋にあった文庫本420円を衝動買いする。
  8. 現在に至る。

月姫」ははまった。もしかしたら過去のゲームで一番はまった。話は基本的に一本なのだが、選択によってシナリオが微妙に違う。大量の伏線が張られていて、もう一度プレイしてもまだおいしい。しかも基本的に悲劇。ミステリに縁の無かった私にはどの結末も衝撃でした。その後、「家」と「反転」という字を見るとどきどきします。

空の境界」は長い。けど2日で読んだ。異能のもののぶつかり合い。だけどその合間に交わされる問答のほうが長いしもしかしたら主だ。これが自分の今までの考えと似たり寄ったりだから参る。10歳違うけど、だいたい同じような文化的経験を経ているのだろう。あるいはこの感覚は平凡で、それを作品化した作者がすごいのか。

車谷長吉を読むようになったのは昨年末くらいで、「反時代的毒虫」→「塩壺の匙(誤字注意)」ときて、なんとなく惹かれる。とくに話が面白いというわけでもないのに、なぜだか読んでて悲しい。私は悲しいものがすきなのだ。

で、「姑獲鳥の夏」は面白い。これは読むものとして面白い。まだ読んでいる途中。言葉が呪、宗教は共同幻想だというのは言われてなるほどと思った。人々の思うものは違うのに、宗教はそれが同じであるように見せかける。それが救いになるという。うむ納得。